問題はポスティングではなく「設計」にある
ポスティングで反響が出ないとき、多くの方が「ポスティング自体に効果がない」と判断してしまいます。しかし、実際の現場では同じポスティングでも結果が大きく異なるケースが多くあります。 その差を生んでいるのが「設計」です。 ・どの地域に配るか ・どんな内容のチラシを届けるか ・競合がどれくらいいるエリアなのか ・チラシを見た人が検索したときに何が表示されるか この設計の違いが、同じ枚数でも反響の差となって現れます。
理由①競合が増えた時代に「同じ内容」を配っている
現在、多くのエリアで同じ業種の店舗が増えています。ハウスクリーニングひとつとっても、フランチャイズ・個人・兼業と複数の競合が同じ地域に存在することは珍しくありません。 ここで重要なのは、サービスを依頼するお客様の数はそれほど急に増えるわけではないという点です。つまり「依頼されるパイ」は一定なのに、競合だけが増えていくのが現状です。 競合が多い地域では、複数の業者から似たようなチラシが届くことになります。デザイン・色・内容がどれも似ていれば、お客様の印象には残りません。 特にフランチャイズ展開している業種では、デザインや訴求内容が統一されているため、どの店舗のチラシも同じように見えてしまいます。ブランド力はあっても、差別化が難しいという問題が生じます。 競合が増えるほど「同じ内容」のチラシは反響が落ちる——これは現場でも非常によく見られる現象です。
理由②チラシを見た人は「必ず検索する」時代になっている
「チラシを見てすぐ電話する」という時代は、もう終わりつつあります。 現在のお客様の行動は、こうなっています。 チラシを見る ↓ 気になる ↓ スマートフォンで検索する ↓ 複数の店舗を比較する ↓ 問い合わせ・依頼する スマートフォンの普及により、インターネット検索は日常的な行動になっています。チラシはあくまで「きっかけ」に過ぎず、最終的に選ばれるのは検索・比較された後です。 つまり、どれだけ良いチラシを配っても、検索されたときに「見てもらえる情報」がなければ問い合わせにはつながりません。
理由③ホームページがあっても「検索されていない」
「ホームページはある」という状態の事業者は多くいます。しかし、ホームページが存在するだけでは意味がありません。 検索されなければ、ホームページは存在していないのと同じです。 チラシを見たお客様が「〇〇市 ハウスクリーニング」と検索したとき、あなたの店舗が検索結果に表示されなければ——そのお客様は別の競合店を選びます。 ここで特に重要になるのがGoogleマップ(Googleビジネスプロフィール)です。地域名+業種で検索した際に地図上に表示されるかどうかが、ポスティング後の問い合わせ率に直結します。 ポスティングで撒いたチラシが「検索のきっかけ」になっても、Googleマップに情報がなければ土俵にすら立てません。
理由④魅力が伝わる情報が整っていない
競合が多い時代に選ばれるためには、「存在している」だけでは不十分です。大切なのは、魅力がきちんと伝わるかどうかです。 検索したお客様が見ているのは、こういった情報です。 ・どんな作業をしているのか ・どんな特徴・強みがあるのか ・どんなスタッフが対応するのか ・口コミ・評価はどうか これらの情報が充実しているかどうかで、問い合わせするかどうかが決まります。 口コミや情報内容を比較してから店舗を選ぶ傾向は、美容業界の調査でも確認されており、他の業種でも同様の傾向があると考えられます。情報の量と質は、選ばれるかどうかに直接影響しています。
反響を出すためにポスティングと合わせてやるべきこと
ポスティングの反響を上げるために、チラシの配布と並行して整えるべきことがあります。 【①Googleビジネスプロフィールを整備する】 店舗名・住所・電話番号・営業時間・写真・サービス内容を正確かつ充実した状態に整えましょう。チラシを見て検索したお客様が、Googleマップ上であなたの店舗をすぐに見つけられる状態を作ることが最優先です。 【②チラシに「検索を促す」要素を入れる】 「〇〇市 ハウスクリーニングで検索!」「Googleマップで口コミを確認」など、チラシを見たお客様が自然に検索行動に移れる誘導を入れることも効果的です。 【③競合と差別化できる内容を届ける】 「他社と似たチラシ」では印象に残りません。自社ならではの強み・スタッフの顔・実績・お客様の声など、選ばれる理由を明確に伝えるチラシ設計が必要です。 【④配布エリアと競合状況を把握する】 競合が多いエリアに同じ内容で配り続けても効果は出にくいです。競合の少ないエリアに絞る、内容を差別化するなど、エリア戦略を見直すことも重要です。
まとめ
ポスティングで反響が出ない理由は、ポスティング自体の問題ではなく「設計」の問題であることがほとんどです。 ・競合が増えた時代に同じ内容を配り続けている ・チラシを見た人が検索する行動を想定できていない ・ホームページやGoogleマップの情報が整っていない ・魅力が伝わる情報発信ができていない これらを一つひとつ見直すことで、ポスティングの反響は大きく変わります。 ポスティングは「配ること」がゴールではありません。チラシをきっかけに、お客様に選ばれるまでの流れを設計することが、結果を出すための本質です。


